テーマは “床” です。
床に興味がある方、そう多くはないと思います。
ぼくなりの床を書いてみました。
はじめに
この記事を書くことになった理由から。
WEBCRE8.jp というブログをやっている酒井優さんにアドベンドカレンダーへと誘われたのがきっかけ。
初アドベンドカレンダーとなります。
ぼくが紹介したい床は金床。英名だとアンビルってやつです。
アンビル=金床≒床→そもそも
まずは Wikipedia より引用。
金床(かなとこ、鉄床、かなしき、金敷、鉄敷、鉄砧、ハンマー台、アンビル、アンヴィル)とは、鍛冶や金属加工を行う際に用いる作業台のことである。
といういわゆる工具カテゴリ。
画像を見ればまぁ一発でご理解頂けるやつです。
どこかで見たことはあるでしょう、れっきとした床です。
金床の英名は Anvil。こちらも Wikipedia を引用してみましょう。
An anvil is a basic tool, a block with a hard surface on which another object is struck. The block is as massive as is practical, because the higher the inertia of the anvil, the more efficiently it causes the energy of the striking tool to be transferred to the work piece. In most cases the anvil is used as a forging tool. Before the advent of modern welding technology, it was a primary tool of metal workers.
The great majority of modern anvils are made from steel, as well as cast iron or a combination of iron and steel.
Because anvils are very ancient tools and were at one time very commonplace, they have acquired symbolic meaning beyond their use as utilitarian objects.
The principle of the anvil also is of particular interest in biology and in ethology; the anvil being in principle one of the most basic forms of tool, its application occurs particularly widely in living organisms.
ちなみにエキサイト翻訳にかけるとこうなりました。
鉄床は、基礎的なツール(別のオブジェクトが打たれる硬い表面を備えたブロック)です。
ブロックは実際的であるのと同じくらい重い、ので、より高い、鉄床の慣性、より効率的に、それは、工作物に転送される著しいツールのエネルギーを引き起こします。
ほとんどの場合、鉄床は鍛造ツールとして使用されます。
現代の溶接技術の到来の前に、それは金属細工師の主要なツールでした。現代の鉄床の大多数、鋳鉄あるいは鉄鋼のコンビネーションと同様に鋼から作られます。
鉄床がまさに古代のツールで、かつて非常に普通だったので、それらは実利主義的なオブジェクトとして使用の向こうの象徴的意味を得ました。
鉄床の原理は、さらに生物学、およびエソロジーの特別に興味があります;
原則としては最も基礎的なもののうちの1つである鉄床は、ツールから作ります。その適用が生体に特に広く生じます。
金床の使い方
flickr より。
メインの使い方は床上面平面部に打ち付けて加工など。
さて、ここでおそらく疑問なのが、画像左にあるツノのようなやつ。
ここは何に使うんだということですよね。
ツノ部も固くできているので、あそこに加工材をあてがい玄翁で打ち付けることによってアール加工が出来るのです。
ざっくりとしたアールを出すのに重宝するんですよね。
ぼくの床 (金床)
手持ちの金床は2つ。
1つめはちびっ子でメッキ処理な可愛らしい金床。
もう一つは金床付きのバイス。万力ってやつですね。
金床 (アンビル) の気になるお値段
そろそろ金床という床に興味が沸いてきたんじゃないでしょうか。
そんな金床、床として破格な安さであることはご存知です?
僅か1,000円ちょっとで手に入る床。
嗚呼、適度な重量感。
「せめてもうちょっといい床がいいよ……?」
そんなアナタのためにお手頃かつ Amazon で評価の高いものを見繕ってみました。
H綱を彷彿とさせるそのフォルムに加え、アール加工も施された柔らかさを備える一品。
さらにプロフェッショナルなアナタには最高級金床なんて如何でしょう。
■材質は特殊な高炭素鋳鋼を精練鋳造し、上面矩形部及びその周辺は平削盤により正確に工作し、特殊装置によって完全な表面硬化を加えたものです。
■この構造はいずれの部分も溶接又は鍛接等の処置をしていません。従って外鋼、内靱撃突に堪え、窒むことなく衝撃を受けて折損することもありません。
■表面硬化の硬さはショアー式硬度60度~70度を基準として焼入れしてあります。
金床は基本的に鋳造で作られるものですが、さらに素材・精度・表面加工にこだわられ。
ショア式の硬度分類は最高である超高硬度へ僅か及ばずな高硬度ですが、申し分のない性能。
天面は幅17cmx長さ51cm、床としては狭い部類でしょう。
そして値段、驚きの40万円弱。いつかは手に入れたい逸品となっております。
いったい何故、金床 (アンビル) を?
来歴がそうさせたのか。
ぼくの実祖父は鍛冶屋さんでして、とある本の表紙を飾っているという背景があり。
何かしらの形で後ろ姿をずっと追いかけているのかもしれません。
床まとめ
最後は余談でした、各々の床にはルーツがあると考えます。
気に入った人がいると、その人の背景が知りたくなっちゃいますよね。
“床” という題材でぼくの背景を少しでも知って頂けると嬉しい限りです。
みんなの床 Advent Calendar 2014、9日目の記事でした。
こんな変わり種まで入ってきて段々カオスになってきたw /
意外と安いアンビル